19××年のダービー
何頭立てかは分かりませんが
180万頭立て？
スタートしました！

素質馬（だったらしいよ）ですがスタートで出遅れました
でも自分では出遅れてることに気が付きません

なのでみんなの後を追いかけ
1コーナー地点ではまあまあの位置に付けました
ここでもうちょっと頑張れば・・・
しかし完全に人任せ風任せで1～2コーナー中間地点を過ぎます

2コーナーでは完全に流れに任せました
ただここで、ちょっと自分のペースに合う並走馬を見つけました
とりあえず一緒にゴールを目指し走ります
向正面1000メートル地点ではあまりパっとしません
完全にスローペース
先がとても心配です
でも自身では「いける　勝てる」と思ってたんでしょうね

3コーナー到達時にいきなりスパート
3～4コーナーではちょっと危ない賭けだが、並走馬と一緒にぐんぐん進出
回りの馬はハラハラして見ています

そして！
4コーナーで外側に急斜行
並走馬並びに近い位置にいた他馬に物凄い迷惑をかける
大きく外側に逸れ、後方に遅れながらも4コーナーに突入
最後の力を振り絞り、まとめて差し切ることを夢見ますが
鞍上が言いました
「いや、もう無理だよ　余力が無い　終わってる」・・・と

そうだよね
分かってる
でも残り2.5ハロン
並走馬が頑張ってるから、自分も頑張ってゴールだけは目指してみるよ
他馬と何馬身差かは分からないけど
ゴール前に倒れるかもしれないけど

でも・・・
みんな、ゴメンね
4コーナーで急斜行しなければ
もっと慎重に考えて行けば
というより
そもそも3コーナーでスパートしなければ

ああ
苦しい
やめたい
競争中止でいい
でもここまで並走してくれた馬がいる
近くにいてくれてた馬がいる
やめれない

頑張ってみるけど
これだけは言っておかなければ

ゴメンネ、並走馬
ゴメンネ、近くにいた馬たち

ゴールを過ぎたら
そうしたら、もう何も考えず
ぐっすり寝てもいいよね